「運が開けそうだ!」
静岡・土井酒造場──銘柄はその名も「開運」──との乾杯を飲み干した内田彩さんが、グラスを掲げてそう叫ぶと、会場がどっと沸いた。2026年10月18日(日)14時30分、東京ポートシティ竹芝。全国の42蔵・156銘柄が集った超吟醸祭2026の2日目、第5部のステージだ。
テーマは「いい声と酒を浴びろ」。日本酒を愛してやまない"いい声"のゲストを迎えるトークショーの5番手として登壇したのは、『ラブライブ!』南ことり役、『けものフレンズ』かばん役などで知られる声優・アーティストの内田彩さん。超吟醸祭への出演は今回が初めてだ。事前インタビューで「なんでこの瓶の色にしたんだろう」とラベルや瓶から想像をふくらませる独自の楽しみ方を披露した彼女が、今度は全国6蔵の造り手と直接向き合った90分の記録である。進行はフリーアナウンサーの竹内里奈さん。乾杯トークショーは琉球酒豪伝説の協賛で行われた。

「10円おまけしてもらいました」──4年目でいちばんかわいい酒豪伝説
協賛の琉球酒豪伝説にちなんで、まずは恒例の"酒豪伝説"から。初出演の内田さんは「どのぐらいのお話をしていいものか、まだ温度感がつかみきれていないんですけれども」と探りつつ、沖縄での思い出を明かした。
「幼馴染が沖縄に移住しているので、会いに行ったときに、夜、地元の居酒屋さんに一人で行ったんですよ。いろいろ美味しくて、泡盛をたくさん飲ませていただいて。お会計になったときに1万ちょいぐらい──まあまあ一人で行ったなって思ったんですけど、現金が10円足りなかったんです」
カードも使えない現金のみの店。「皿洗いでもさせてもらおうかなと思って素直に言ったら、『こんなに飲んでくれたので、10円おまけしますよ』って言っていただいて。どうにか切り抜けたっていう、私の琉球での思い出でした」
4年間この司会を務める竹内さんの判定は──「その中で一番かわいい酒豪伝説でした」。
日本酒を好きになったきっかけも、気取らない話だった。「お酒が飲める年齢になってから、コンビニでスパークリングの日本酒をよく見かけるようになりまして。日本酒って一升瓶でドンっていうイメージがあったんですけど、350ぐらいの小さい瓶をコンビニで見かけるようになり、そこから自分で買って飲むようになったのがきっかけですね。だんだんそこから深い方に入っていくっていうのが、私の日本酒の導入でした」
樽のふたが飛んだ鏡開き
ステージは日本吟醸酒協会・島崎理事長の挨拶から。「現在42蔵の加盟がございまして、昔から一生懸命吟醸酒を作ろうという蔵の集まりでございます。45年も続く歴史ある団体でございまして、香りが華やかで味わいもすっきりで滑らか、非常にエレガントな吟醸酒を、今日は北は秋田から南は大分まで、蔵元が自慢の吟醸酒をたくさん持ってきております」
鏡開きには、千代むすび酒造、奥の松酒造、土井酒造場、青木酒造、関谷醸造、天山酒造──この日のステージに登場する6蔵の蔵元が内田さんを囲んだ。内田さんは「8年前に自身のイベントでやらせていただいたことがあるんですけれども、こんなに正式なものは初めてで」と少し緊張気味。
ここで登場したのが、南部美人(岩手)の久慈浩介社長。司会の竹内さんが「スペシャルゲスト」と紹介すると、「ゲストじゃないね、身内だから」と自ら訂正して笑わせた。昨年まで日本吟醸酒協会の理事長を務め、この2日間は全6部のステージに立ち続けて、各蔵の酒と造りに解説を添えていく、この祭典の解説役だ。
🎙 この祭典の解説役
「南部美人」(岩手・二戸)の五代目蔵元・久慈浩介社長。昨年まで日本吟醸酒協会の理事長を務め、超吟醸祭2026では2日間・全6部のステージに立ち続けて、各蔵の酒と造りをその場で解説した。
写真出典: 南部美人公式サイト
「よいしょ、よいしょ、よいしょ」の掛け声は「ライブに行ったコールぐらいの声でお願いしますよ」という久慈社長の注文どおり、会場一体の大音量に。勢いよく木槌が振り下ろされると──「素晴らしいコールでした。ライブ会場かと思いましたよ。勢いがすごすぎて、4年やって初めて、樽(のふた)が飛びましたよ」


当日、会場の大型スクリーンに投影されたスライドとともに、登壇順に振り返っていく。
一蔵目・千代むすび酒造「静寂の輪舞」──精米歩合15%への挑戦

リレーの先頭は、鳥取・境港の千代むすび酒造(1865年創業)。水木しげるロードで知られる「鬼太郎と魚の街」から来た六代目の岡空さんは、昨年代表に就任したばかりだという。
持ってきたのは「千代むすび純米大吟醸 山田錦15 静寂の輪舞(ロンド)」。「よく『名探偵コナンみたい』って言われるんですけど」という映画のようなタイトルに、内田さんも「コナンじゃん」と即反応した。名前の由来は「冬の酒造りはやっぱり静かな環境なんです。その静けさの中でも、もろみは躍動している──そんなイメージで名付けました」。コンセプトは全て黒。黒い瓶に黒い化粧箱、中の布まで黒にこだわった。
驚くのは精米歩合15%という数字だ。「今までは30%精米はしたことがあったんですが、15はなかったので、精米する会社さんとも連携して、ゆっくりゆっくり、割れないように削っていく。ネットをすり抜けるんじゃないかというくらい小さい粒になるんです。それがきれいに発酵するかどうかもチャレンジでした」。1年半前に仕込み、マイナス5度の超低温でじっくり熟成させた、普段は販売していない一本である。
「このお酒、フレッシュだと思いますか、熟成だと思いますか」と逆質問された内田さんが「熟成」と当てる場面も。香りは「リンゴとかメロンとか洋梨とか」。
🍶 この一杯、どうでした?
千代むすび純米大吟醸 山田錦15 静寂の輪舞(千代むすび酒造/鳥取・境港)
「おいしい」「声が一段階高くなりそう」

退場後、内田さんは少し反省していた。「本当に美味しかったので、もったいないと思って全部飲んじゃったんですけど、もうちょっと最初にちゃんと感想を話しとけばよかったですね。一言で言うと、はーってなって、声が一段階高くなりそう」。竹内さんは「その『はー』っていう気持ちが一番伝わってると思います」。この日の内田さんは、言葉よりも先に、表情と飲みっぷりで味を伝えていくスタイルになっていく。
二蔵目・奥の松酒造「十八代伊兵衛」──「優しい」が止まらない

続いては福島・二本松の奥の松酒造(1716年創業)。今年で310年、昔から酒蔵が並ぶ旧街道の宿場町で一番古い蔵だ。代表銘柄「あだたら吟醸」は2018年のインターナショナル・ワイン・チャレンジで世界一に輝いた実績を持つ。
登壇した遊佐さんが開けたのは、今年の全国新酒鑑評会で金賞を受賞した「奥の松 大吟醸雫酒 十八代伊兵衛」。金賞は「25年で23回獲ってます」というから恐れ入る。「ゴールを決めて、そこにたどり着くように酒造りを一生懸命やっております」
乾杯した内田さんの感想は、シンプルかつ連続だった。「優しい」「優しい」──ひと口ごとに同じ言葉がこぼれ、久慈社長が「どんだけ優しく作ってるんですか」とツッコむ事態に。「優しいって、すごく簡単な表現をしてしまったんですけれども、こんなに優しく口に入ってきてくれるんだと思って。見た目は真っ黒の瓶で力強さを感じたので、それに反してとっても口当たりが良くて、調子に乗って飲んじゃうんですよ」
ペアリングを聞かれた遊佐さんの答えは「これは基本的に、酒をメインに考えていただくといいので、豆腐とか、あんまり邪魔をしないようなものを」。ブースには純米大吟醸や、瓶内二次発酵のスパークリングも。久慈社長いわく「東北の、全国のスパークリング大王でもありますので」。スパークリング好きの内田さんは「ちょっと後でこっそり、先に行こうかな」とつぶやいた。
🍶 この一杯、どうでした?
奥の松 大吟醸雫酒 十八代伊兵衛(奥の松酒造/福島・二本松)
「優しい」「こんなに優しく口に入ってきてくれるんだと思って。調子に乗って飲んじゃうんですよ」


三蔵目・土井酒造場「あさば一万石」──「運が開けそうだ!」

3番手は静岡・掛川の土井酒造場(1872年創業)。「開運」の蔵だ。登壇したのは「社長の妻です」と名乗った土井彩子さん。この日の一本は、見慣れた開運ラベルの「あさば一万石」──隣町・袋井市の浅羽地区で取れる静岡県産の山田錦で仕込んだ、純米吟醸の生酒だ。「弊社のお酒はふだん兵庫県の山田錦を使うことが多いんですけれども、こちらは地元のお米にこだわった一本です」
実はこの蔵、内田さんにとって思い入れのある蔵である。事前インタビューで「よくお酒を一緒に飲む人」を聞かれた際、事務所の後輩と飲みに行って開運を選び、「運が向くように」と乾杯した話をしていたのだ。ステージでも「2人で開運を飲んで、仕事の話をしたりしながら、頑張ろうねって乾杯したんです」と明かすと、土井さんは「嬉しいです、ありがとうございます」。
その流れでの、冒頭の名場面である。会場の端まで出て行っての「いい声と酒を浴びろ!」「乾杯!」のあと、ひと呼吸おいて──「運が開けそうだ!」
「後味にすごく甘さが広がって」とグラスはあっという間に空に。「おかわりしますか」と聞かれて「調子に乗っちゃいけないんです」と自制する一幕もあった。ブースには、純米吟醸をミズナラの樽で3年間氷温熟成させた珍しい一本や、35%まで磨いた袋吊りの出品酒クラスも並ぶ。
事務所の飲み会の話も飛び出した。「うち、アクロスエンターテインメントという所属事務所なんですけれども、結構お酒が飲めて、いっぱい食べて、ガッツと元気のある子たちが多いので、よく『飲もうよ』と言って、お酒とご飯の美味しいお店を探して繰り出すんですけれども。大体最初は仕事の話で、途中からどうでもいい話になってきて」「飲んで、忘れよう」
🍶 この一杯、どうでした?
あさば一万石(土井酒造場/静岡・掛川)
「運が開けそうだ!」「後味にすごく甘さが広がって」

四蔵目・青木酒造「御慶事」──日々の小さな喜びごとにも

4番手は茨城・古河の青木酒造(1831年創業)。代表銘柄「御慶事(ごけいじ)」は「最高の喜びごと」という意味だ。登壇した青木さんを、久慈社長が「青木くんは我が酒造業界の中でも超イケメンクラスに入っておりましてですね。本当に爽やか。このギャップ、見てください」と紹介して笑いを誘う。
この日の一本は「御慶事 純米吟醸 雄町」。「茨城県の酒蔵ですが、このお酒は岡山県産の雄町を使用して、50%まで磨いた、きれいで爽やかな香りと旨味、ジューシーな酸味が特徴のお酒です」「うちのお酒は基本的に16度の原酒で搾ってボトリングしてますので、すごく味のあるリッチな旨味があります」
乾杯の前には「じゃあ、ちょっと男の子のボイスな感じでいきましょうかね」と内田さん。低めの「いい声と酒を浴びろ」に挑戦し、「あんまり男の子っぽくならなかった」と笑った。味の感想はこの日いちばん具体的だった。「私、結構酸味のあるお酒が好きで。まったり舌の上で広がる感じがあって、おいしい」。青木さんも「バッチリなコメントをいただけたかなと思います」。
飲み方のおすすめを聞かれた青木さんの答えが、銘柄の名前とつながっていて良かった。「最高の喜びごとという意味の、ちょっとおめでたい名前ですので、大切なお喜びごとのときにももちろんなんですけど、日々のちょっと小さな喜びごとにも、一緒に飲んでいただければなと思います」
🍶 この一杯、どうでした?
御慶事 純米吟醸 雄町(青木酒造/茨城・古河)
「私、結構酸味のあるお酒が好きで。まったり舌の上で広がる感じがあって、おいしい」

五蔵目・関谷醸造「蓬莱泉 摩訶」──般若心経が読める声優と、緊張していた蔵元の娘

5番手は愛知・奥三河の山間で「蓬莱泉」と「一念不動」の2つの蔵を構える関谷醸造。登壇したのは、この日いちばん若い造り手──久慈社長が「社長の娘さんでーす。今日一番緊張してる人でーす」と明かした彼女は、しかし堂々と蔵の一本を語りきった。
「本日は蓬莱泉から『摩訶(まか)』というお酒を持ってきました。うちの蔵の150周年に生まれたフラッグシップのお酒で、自社で栽培している夢山水という愛知県の酒造好適米を全量使用しています。削りもこだわり抜いて30%まで。『摩訶』は仏教の用語で『最も優れた』という意味のある名前です」
ラベルは書家が手書きした般若心経から、冒頭の「摩訶」の二文字をそのまま使ったもの。これに内田さんが「私も般若心経を読めるんですけど」とまさかの反応。「通っていた保育園がお寺さんだったんですけど、刷り込みだったので意味も分からず読んでいたんです。今ちゃんと意味を教えていただけて、勉強になりました」
実はこの蔵元の娘さん、内田さんの出演作『トリニティセブン』のファンで、「アリンちゃんのツンデレの感じが大好きです」。「じゃあ、ぜひその感じで」と内田さんが応えた乾杯の掛け声は、恥じらいながらの小声になり──「ちょっと絞りすぎましたかね」。久慈社長の「大丈夫大丈夫、お父さん結構それやってるから」というフォローも込みで、第5部でいちばん温かい乾杯になった。
🍶 この一杯、どうでした?
蓬莱泉 純米大吟醸「摩訶」(関谷醸造/愛知・奥三河)
「口に含んだときは優しい雰囲気の広がる香りなんですけど、(喉の)この辺まで来たときに、はぁーっていう気持ちになります」「このラベルを見た後にいただくと、開眼できそうな気持ちになる」

退場の際には、内田さんが客席を代表して拍手でハイタッチ気味に送り出し、「もう女神ですね」の声。久慈社長は「彼女ね、本当に後ろで『どうしよう、どうしよう』って言ってたんですよ。立派です、すごく頑張りました」と裏話を添えた。
六蔵目・天山酒造「七田 parfait」──1本16,500円の大盤振る舞い

大トリは佐賀・小城の天山酒造(1875年創業)。「七田(しちだ)」は六代目蔵元・七田謙介さんが2001年に立ち上げた特約店限定ブランドだ。登壇した営業部の嶋さんは「そうそうたる蔵元様がいらっしゃる中、全く蔵元ではない一社員が登壇してちょっと恐縮なんですけれども」と笑わせつつ、とんでもない一本を開けた。
「七田 純米大吟醸 parfait(パルフェ)といいます。フランス語で『非の打ちどころのない』『この上ない』という意味がありまして、七田ブランドを立ち上げて20年を記念して作った、七田の中でも最高峰のお酒です」
すかさず久慈社長が「いくらすんの」。答えは「税込16,500円」──「えっ、今、皆さんの手元に、それが注がれておりますので」と会場がどよめいた。兵庫県特A地区・秋津の山田錦を25%まで磨いた贅沢な造り。名前は社員の公募で決まったという。香りは「強すぎず、白桃だったり、すみれのような花のような香りが特徴です」
「じゃあ最後はしとやかにいきたいと思います」と上品に締めくくった乾杯のあと、内田さんはグラスを傾けては天を仰いだ。「すごくまろやか。つい二口すぐ飲んじゃったんですけど、本当にお上品というか、さっきの『わー』じゃなくて真逆の、本当に上品で贅沢な味わいですね」「残り香を今、感じています」。嶋さんが「磨いてはいるんですけど、中盤からしっかりお米の味を感じられる、七田らしいお酒です」と返すと、「後からも噛み締めて味を感じられますね」。
🍶 この一杯、どうでした?
七田 純米大吟醸 parfait(天山酒造/佐賀・小城)
「すごくまろやか」「本当に上品で贅沢な味わいですね」「後からも噛み締めて味を感じられます」

「ワクワクが止まらない」──6蔵を飲み終えて
6杯をすべて飲みきった内田さんの総括は、初参加らしい素直な驚きに満ちていた。
「日本酒という括りだと一つなんですけど、やっぱり全く別物で。それぞれこだわりの製法で作られているので、全然飲み口だったり、後味だったり、印象だったり違ったと思うんですけれども、自分好みのお酒を探していくのもすごく楽しいですし──今日この6蔵さん以外のお酒もたくさんあるので、奥が深いなと思いつつ、ワクワクが止まらないですね」
久慈社長も後半の冒頭でこう振り返っている。「言葉じゃなくて、声色と感情とお顔で味を表現するっていうのもなかなか難しいと思うんですけど、素晴らしいなと思いました。全身で日本酒の美味しさを表現していただきました。6杯全部飲んでいただいたのが素晴らしい。我々蔵元にとっては、本当に蔵元冥利に尽きます」
質問コーナー──水芭蕉と、母への最初の一杯
5分の休憩を挟んだ後半は、事前に募った質問に答えるコーナー。「本当に今日は、お仕事で来てこれでいいんだろうかというぐらい、楽しませていただいて。美味しいお酒をいただいて、夢みたいな気持ちをいただいております」という状態で始まった。
今日のベストおつまみを聞かれると、「打ち合わせをしているときに、お寿司を差し入れでいただきまして。外に出展しているところのお寿司で、とっても美味しかったです」と、日本酒×寿司のペアリングを推薦。
一番楽しかったお酒の席には、事務所アクロスの忘年会を挙げた。「皆さん忙しくて来られない人もいるんですけど、年末に、来られる人だけでやったりしてるんですけど、なかなかカオスで楽しいです」。中身は「ピーピーが入りそう」なので割愛とのこと。ABEMAの番組『声優と夜遊び』で共演した声優仲間と、収録後に飲みに行った話も飛び出した。
声優同士の飲み会でキャラクターのセリフは飛び交うのかという質問には、間髪入れずに「するわけないじゃん」。「現実と役はちゃんと分けてます」と笑いを取ったあと、「さっき『言うわけねえだろ』とか言っちゃったんですけど」と自分でツッコんで照れる場面も。
旅先で印象に残っている地酒では、故郷・群馬の「水芭蕉」(永井酒造)の思い出を語った。「私は出身が群馬県で、母とよく温泉旅行に行くことがあって。大人になってから母を初めて連れて行った旅行で、お食事どころの方に『辛口のスパークリングがありますよ』と水芭蕉のスパークリングを勧めていただいて。初めて自分のお金で母にお酒を飲ませることができたのが、水芭蕉のスパークリングだったので、とても思い出深いです」。お母様の反応は──「『それぐらいにしときな』って言ってました」。久慈社長が「永井社長に言っておきますね、明後日会いますので」と繋いで、会場を沸かせた。

「楽しく帰るまでがお酒」──締めの挨拶
締めの挨拶は、この日の内田さんの飲みっぷりと同じくらい、まっすぐだった。
「ちゃんと蔵元の皆さんとお話できるだろうかと心配ではあったんですけれども、いろいろなお酒をいただきながら、直感でお話しさせていただいて。美味しいお酒を味わって、『わー、楽しいね』って言い合えるのって本当に素敵だなと思うことができました」
「お酒って、普段は緊張してなかなか喋れない人たちの緊張をほぐしたり、味を共有しあって『おいしいですね』とか、会話の種になってくれたり、本当にいろいろな輪を作ってくれるものだなと日々思っているので。今日このイベントがきっかけで好きなお酒ができたり、たまたま同じテーブルになった方と一言二言でも会話が生まれたら嬉しいなと思います。ぜひ適量、自分の大丈夫な分を飲んでいただいて──楽しく帰るまでがお酒なので。お酒とともに、皆さんの人生に一つ二つ思い出が増えたらいいなと思います」
退場の際も「気をつけて帰ってねー」「飲み放題いく人は飲みすぎに気をつけてー」と最後まで客席を気づかう内田さんに、竹内さんは「皆さんが内田さんのこと大好きな理由が、近くにいて分かっちゃいました」。
ステージの最後は、2027年5月29日(土)・30日(日)に同じ東京ポートシティ竹芝で開催される新イベント「ハレサケ」の告知。テーマは「晴れの日に日本酒を」──就職・転職・卒業・独立・結婚、新しい門出を迎える人と日本酒で乾杯するお祭りだ。
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