作 (ざく) は、三重県鈴鹿市の清水清三郎商店が造る日本酒の銘柄です。2016年の G7 伊勢志摩サミットで乾杯酒に採用されたことで全国に名が知られ、フルーティーで透明感のある味わいと、火入れの酒でも生酒のようにフレッシュな酒質で、同じ三重の而今と並んで「三重の2大ブランド」と呼ばれます。而今ほど入手困難ではなく、定番の純米吟醸クラスは特約店で見つけやすいのも人気の理由です。

「作は何と読む?どこの県の酒?」「サミットで使われたのはどれ?」「穂乃智・雅乃智・智の違いは?」「どんな味?」「どこで買える?」という疑問に、SIPORY編集部が答えます。この記事では、作の読み方と名前の由来、清水清三郎商店と銘柄の歩み、味わいの特徴、シリーズと種類の一覧、選び方、買える場所、飲み方、似た銘柄まで1ページにまとめました。

作 早見表

項目内容
読み方ざく
蔵元清水清三郎商店 (三重県鈴鹿市)
創業1869年 (明治2年) とされる
別銘柄鈴鹿川 (すずかがわ)
銘柄の立ち上げ2000年頃、現社長の清水慎一郎氏と杜氏の内山智広氏が中心とされる
話題2016年 G7 伊勢志摩サミットの乾杯酒に採用
味の傾向フルーティーで透明感、火入れでもフレッシュ。きれいな酸
代表商品穂乃智、恵乃智、雅乃智、雅乃智 中取り、陽山一滴水、智 (さとり)
入手特約店中心。定番は見つけやすく、上位・限定は予約や抽選になることも

作とは?読み方と名前の由来

作は「ざく」と読みます。「作品」の「作」で、飲む人と造る人が一緒に「作品」を作り上げる、という思いが込められているとされます。シリーズ名に付く「智 (とも)」は、酒を通じた「友」との出会いの意味と言われます。

味わいの最大の特徴は「火入れなのにフレッシュ」。作は生酒をほとんど出さず、瓶詰め後に加熱殺菌した火入れの酒が中心ですが、しぼった酒を素早く瓶詰めして冷蔵で管理することで、生酒のような果実感と透明感を保っています。日本酒の香りが苦手な人でも飲みやすく、和食にも洋食にも合う食中酒として、飲食店でも定番になっています。

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清水清三郎商店と作の歩み

清水清三郎商店は、三重県北部・鈴鹿市の蔵です。鈴鹿山系の伏流水に恵まれ、明治初期の創業とされます。長く地元銘柄「鈴鹿川」を造ってきましたが、2000年前後に新しい銘柄「作」を立ち上げ、県外の日本酒ファンに向けた酒質へと舵を切りました。

転機は2016年。三重県で開かれた G7 伊勢志摩サミットで、作の純米大吟醸が乾杯酒に選ばれ、「サミットの酒」として全国的な知名度を得ました。その前後から国内外の日本酒コンペティションで上位入賞を重ねたとされ、三重県の日本酒を代表する存在になっています。鈴鹿は F1 日本グランプリの鈴鹿サーキットでも知られ、作はレース観戦の手土産としても人気です。

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味わいの特徴

要素特徴
香りりんご、洋梨、メロンのようなフルーティーな吟醸香
味透明感のある甘みと、きれいな酸。雑味がない
質感なめらか。火入れでもフレッシュで、ほのかなガス感を感じることも
余韻すっきり。飲み疲れしない
温度冷酒 (8〜12 度) が基本。純米は常温も
料理刺身、白身魚、鶏料理、天ぷら、チーズ。洋食にも

「華やかだけれど料理を邪魔しない」バランスが作の持ち味で、初心者の最初の一本にも、日本酒好きの食中酒にも向きます。

→ 日本酒の香り・味わいの表現 / 日本酒と料理のペアリング

作のシリーズと種類

商品構成は年により変わります。以下は代表的なもので、詳細は蔵や特約店の情報で確認してください。

商品タイプ特徴こんな人に
作 穂乃智 (ほのとも)純米酒作の入口。フルーティーさと食中酒の軽さ最初の一本に
作 玄乃智 (げんのとも)純米酒旨味がやや厚い。燗にも食事に合わせたい人に
作 恵乃智 (めぐみのとも)純米吟醸作の定番。香りと透明感のバランス作らしさを知りたい人に
作 雅乃智 (みやびのとも)純米吟醸華やかさが増す。贈答にも日本酒好きへの贈り物に
作 雅乃智 中取り純米大吟醸雅乃智の中取り部分だけを瓶詰め。透明感が際立つ特別な日に
作 陽山一滴水 (ようざんいってきすい)純米大吟醸上位ライン。なめらかで余韻が長い贈答・記念日に
作 智 (さとり)純米大吟醸最上位。サミットの乾杯酒として知られる入手できれば
作 新酒 / 季節限定 (Z ラベルなど)各種新酒のしぼりたて、夏の限定など季節を追いかけたい人に

シリーズ名の「乃智」は下から穂・玄・恵・雅と格が上がり、その上に陽山一滴水と智が位置します。

作の選び方

目的おすすめ
初めて作を飲む穂乃智 (純米) か 恵乃智 (純米吟醸)
日本酒初心者に勧める恵乃智。フルーティーで飲みやすい
食事に合わせる穂乃智、玄乃智。軽やかな純米
手土産・贈答雅乃智、陽山一滴水。化粧箱入りも
特別な日雅乃智 中取り、智
而今と飲み比べる恵乃智 と 而今 純米吟醸。三重の2大銘柄の方向性の違いが分かる

→ 日本酒ギフトの選び方 / 純米吟醸とは / 純米大吟醸とは

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作はどこで買える?

特約店で買う: 三重県内と、名古屋・大阪・首都圏を中心に特約店があります。穂乃智・恵乃智などの定番は比較的見つけやすく、雅乃智 中取りや智などの上位・限定は予約や抽選になることがあります。

三重で買う: 鈴鹿市内や伊勢志摩の観光地、名古屋駅周辺の酒販店で見かけます。鈴鹿サーキットの観戦や伊勢神宮の参拝と合わせて買うのも楽しい方法です。

飲食店で飲む: 日本酒に力を入れる居酒屋では定番的に置かれています。まず1杯なら飲食店が確実です。

通販: 特約店のオンラインショップで扱われることがあります。定価から大きく離れた価格の出品は転売品の可能性が高いので避けてください。

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おいしい飲み方

  • 温度: よく冷やして (8〜12 度)。純米の穂乃智・玄乃智は常温やぬる燗も
  • グラス: 香りを楽しむならワイングラス
  • 料理: 刺身、白身魚、鶏料理、天ぷら、フレッシュチーズ、カルパッチョ。伊勢志摩の海の幸と合わせるのが本場流
  • 保存: 火入れでも冷蔵庫で。開栓後は早めに。作はフレッシュさが持ち味なので、開けたら数日で飲み切る

→ 日本酒の温度と燗の基本 / 日本酒の保存方法

作が好きな人におすすめの銘柄

銘柄産地共通点
而今三重同じ三重。よりジューシーで入手困難
写楽福島マスカットのような香りと透明感
獺祭山口華やかで入手しやすい純米大吟醸
鳳凰美田栃木フルーティーで華やか
飛露喜福島透明感のある旨味
新政秋田きれいな酸と軽やかさ

よくある質問

作は何と読みますか?

「ざく」と読みます。飲む人と造る人が一緒に「作品」を作る、という思いが込められているとされます。

作はどこの県のお酒ですか?

三重県鈴鹿市の清水清三郎商店が造っています。鈴鹿山系の伏流水で仕込まれます。

サミットで使われた作はどれですか?

2016年の G7 伊勢志摩サミットで乾杯酒に採用されたのは、作の純米大吟醸「智 (さとり)」とされています。最上位のラインで、入手は難しめです。

穂乃智・恵乃智・雅乃智の違いは?

穂乃智は純米酒、恵乃智と雅乃智は純米吟醸で、この順に香りが華やかになり価格も上がります。定番は恵乃智、贈り物は雅乃智が目安です。

作と而今はどう違いますか?

どちらも三重のフルーティーな現代型ですが、而今はよりジューシーで甘みが豊か、生酒も多く入手困難。作は火入れ中心で透明感があり、食中酒としての軽さがあって手に入りやすい、という違いがあります。

作は初心者にも向いていますか?

向いています。フルーティーで飲みやすく、日本酒の入口として人気です。まず穂乃智か恵乃智から試してください。

まとめ

  • 作 (ざく) は三重県鈴鹿市・清水清三郎商店の銘柄。2016年の伊勢志摩サミットの乾杯酒で全国区に
  • 火入れでもフレッシュな果実感と透明感。初心者にも日本酒好きにも向く食中酒
  • 穂乃智・玄乃智 (純米)、恵乃智・雅乃智 (純米吟醸)、雅乃智 中取り・陽山一滴水・智 (純米大吟醸) の順に格が上がる
  • 定番は特約店や飲食店で見つけやすい。上位・限定は予約や抽選。転売品は避ける

なお、20歳未満の方は飲酒できません。

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出典・参考情報