日本酒ソーダ割り(炭酸割り)とは、日本酒を炭酸水で割る飲み方です。基本の比率は 日本酒1:炭酸水2 で、アルコール度数は約5%とビール並みになります。生酒・純米吟醸・夏酒のようなフレッシュで香りのある日本酒と相性が良く、「日本酒は重い」という人にも勧めやすい入口の一杯です。

日本酒というと冷酒や燗酒を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし近年は炭酸を使った飲み方が広がり、居酒屋のメニューでも「日本酒ハイボール」「サケハイ」といった名前を見かけるようになりました。本ページでは作り方と比率ごとの度数、向く日本酒と炭酸水の選び方、季節ごとの楽しみ方、ほかの割り方との違いまでまとめます。

日本酒ソーダ割り 早見表

項目目安
比率日本酒1:炭酸水2 (濃いめは1:1、軽めは1:3)
度数15度の日本酒なら約5% (1:2)
向く日本酒生酒・しぼりたて・純米吟醸・夏酒・原酒
炭酸水無糖の強炭酸を、よく冷やして
グラス氷がたっぷり入るタンブラーかハイボールグラス
混ぜ方マドラーを底まで入れて、縦に1回だけ
合う料理唐揚げ・天ぷら・餃子・焼鳥・カルパッチョ

日本酒ソーダ割りとは?

日本酒を炭酸水で割った飲み物です。「炭酸割り」「日本酒ハイボール」「サケハイ(酒ハイ)」など呼び方はいくつかありますが、いずれも中身は日本酒+炭酸水です。

基本の作り方(1⁠:2の黄金比)

材料(1杯分)

手順

  1. グラスに氷をいっぱいに入れ、マドラーで軽く回してグラスを冷やす
  2. 日本酒を注ぎ、氷になじませる
  3. 炭酸水をグラスの縁や氷を伝わせるように静かに注ぐ
  4. マドラーを底まで入れて縦に1回だけ持ち上げる(混ぜすぎると炭酸が抜ける)

美味しく作る3つのコツ

比率別の度数早見表

日本酒を15度とした場合、割ったあとの度数はおおよそ次のようになります。

割合(日本酒:炭酸水)度数の目安近い飲み物向いている人
1:1約7.5度強めのチューハイ日本酒の味をしっかり感じたい
1:2(基本)約5度ビール食事と合わせて何杯か飲みたい
1:3約3.8度低アルコール飲料お酒に弱い・軽く楽しみたい

日本酒ソーダ割りの度数目安の図(1:2で割るとビール並みの約5度)

原酒(17〜20度)で作る場合は同じ割合でも度数が上がるため、1:3を起点にすると基本レシピに近い飲み口になります。氷が溶けるぶん実際の度数はさらに少し下がります。→ 日本酒のアルコール度数ガイド

ソーダ割りに向く日本酒・向かない日本酒

向く日本酒

タイプ理由
生酒・しぼりたてフレッシュな香りと微発泡感が炭酸と重なり、最も相性が良い → 生酒とは?
純米吟醸リンゴやメロンのような吟醸香が炭酸で立ち上がる → 純米吟醸とは?
夏酒もともと軽快に設計されているので炭酸と馴染む → 夏酒とは?
原酒・無濾過生原酒度数と味が濃いので、割っても輪郭が残る → 原酒とは?
甘口・低アルコール酒甘みが炭酸で引き締まり、デザート感覚で楽しめる

まずはストレートで飲みたい日本酒

「高級酒を割ってはいけない」というルールはありません。ただ、最初の一杯は造り手が想定した温度で味を知ってから割った方が、違いを楽しめます。

炭酸水の選び方

炭酸の種類仕上がり向く場面
無糖の強炭酸刺激が強く、日本酒の甘みが締まる基本の1:2。食事と合わせるとき
無糖の微炭酸・天然炭酸水泡がやさしく、香りがおだやか香りの繊細な純米吟醸を軽く割るとき
レモンなど香り付きの無糖炭酸水柑橘の香りが加わり、サワーに近い揚げ物・焼鳥など脂のある料理
トニックウォーター甘みとほろ苦さが加わるカクテル感覚で1杯目に
サイダーなど甘い炭酸飲料甘く重くなりやすい甘いお酒が好きな人が少量で

迷ったら無糖の強炭酸を選んでください。甘みのある炭酸を使うときは、日本酒の量を減らして1:3くらいから試すと甘さが重なりすぎません。

ソーダ割りに向く酒米

五百万石・美山錦・出羽燦々のように軽快な酒質になりやすい酒米の酒は、ソーダ割りにすると爽快感が際立ちます。山田錦の酒は香りと旨味のバランスが良く、どの比率でも崩れにくいオールラウンド型です。→ 酒米完全ガイド

編集部おすすめ銘柄

ソーダ割りで試してほしい、フレッシュ系・香り系の銘柄です。

どの銘柄も、冷蔵庫から出して5〜10分置いた12〜15℃くらいの方が、キンキンに冷やすより香りが立ちます。銘柄ごとの詳細は各ガイドを参照してください。

季節ごとのソーダ割り

季節合わせたい日本酒ポイント
冬〜春新酒・しぼりたて若い香りとガス感が炭酸と重なる。1:2で
夏夏酒・生酒氷を多めに。柑橘を搾ると食中酒として万能
秋ひやおろし旨味がのっているので1:1の濃いめが合う
通年普通酒・本醸造の紙パック晩酌用に。強炭酸とレモンでキレを足す

秋のひやおろしは、夏を越して味がまろやかになった酒です。ソーダ割りにするなら薄めすぎず、1:1から試すと旨味が残ります。

レモンやフルーツを入れても良い?

非常に相性が良いです。レモン・ライム・柚子・すだちなどの柑橘を軽く搾ると、香りが引き締まり食中酒としての万能感が増します。ミントや生姜を加えたアレンジは 日本酒カクテル完全ガイド で、柑橘とハーブを合わせたワイン感覚の飲み方は 日本酒スプリッツァー で紹介しています。

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相性の良い料理

日本酒の割り方一覧 ⁠— ソーダ割りとの違い

炭酸以外にも、日本酒は割って楽しめます。度数を下げたい・温まりたい・香りを足したい、と目的で選ぶと分かりやすくなります。

割り方作り方の目安味わい向く場面
ソーダ割り(炭酸割り)日本酒1:炭酸水2爽快・軽快食中、夏、1杯目
ハイボール日本酒1:炭酸水1〜2飲み応えあり本醸造や原酒をキリッと
水割り日本酒7:水3まろやか度数を下げてゆっくり飲む
お湯割り日本酒6:お湯4香りがふくらむ寒い日、燗をつける手間を省く
ロック氷に日本酒を注ぐ冷たく、溶けるほど軽く原酒・古酒・濃い酒
スプリッツァー日本酒+炭酸水+柑橘やハーブ華やか・ワイン感覚酸のある純米吟醸で

水割りとお湯割りの比率は 日本酒の水割り・お湯割り、ロックは 日本酒ロックの作り方、ハイボールは 日本酒ハイボールの作り方 で詳しく解説しています。

ソーダ割りとハイボール・スプリッツァーの違い

項目日本酒ソーダ割り日本酒ハイボール日本酒スプリッツァー
中身日本酒+炭酸水日本酒+炭酸水日本酒+炭酸水+柑橘やハーブ
基本の比率1:21:1〜1:21:1〜1:1.5
イメージ軽快・爽やか飲み応え重視ワイン感覚・華やか
向く酒生酒・純米吟醸・夏酒本醸造・普通酒・原酒酸のある純米吟醸・生酒

ソーダ割りとハイボールは中身が同じで、呼び方と比率の違いです。ウイスキーハイボールが好きな人はキレのある本醸造の1:1から、ワイン好きは柑橘を添えたスプリッツァーから入ると馴染みやすいでしょう。

カロリーで比較する飲み物選び

1杯200ml換算の目安です。日本酒は100mlあたり約100kcalなので、1:2のソーダ割りに含まれる日本酒は約67mlで70kcal前後になります。

飲み物(200ml)カロリーの目安糖質の目安
ビール約80kcal約6g
ウイスキーハイボール約70kcal0g
日本酒ソーダ割り(1:2)約70kcal約3g
日本酒ソーダ割り(1:1)約100kcal約4g
糖質ゼロ系チューハイ約50kcal0g

日本酒は一合(180ml)で約180〜200kcalですが、1:2で割ると1杯あたりビールと同程度に落ち着きます。数字は一般的な目安で、銘柄や甘辛によって変わります。

お店で頼むとき・家で残った酒を使うとき

居酒屋やバーでは「日本酒ハイボール」「サケハイ」「日本酒ソーダ」など、店によってメニュー名が違います。メニューに無くても、「日本酒を炭酸で割ってもらえますか」と頼めば対応してくれる店もあります。どの酒で作るかを店員さんに相談すると、店の酒をよく知る人が合う一本を選んでくれます。

家では、開けてから日が経って香りが落ち着いた日本酒をソーダ割りにするのもおすすめです。炭酸と柑橘で印象が明るくなり、最後まで飽きずに飲み切れます。開けた酒の保ち方は 日本酒の保存方法 を参照してください。

よくある失敗

飲みやすいぶん、杯が進みやすいのもソーダ割りの注意点です。水(チェイサー)を一緒に用意し、空腹で飲まないようにしましょう。20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。

こんな人におすすめ

編集部コメント

初心者:◎ / 夏:◎ / 食中酒:◎

日本酒ソーダ割りは、日本酒をもっと自由に楽しむ入口です。特に生酒や夏酒との相性が良く、「日本酒は重い」というイメージを大きく変えてくれます。飲み方全体の比較は 日本酒の割り方・カクテル完全ガイド にまとめています。

ご質問にお答えします

日本酒ソーダ割りとは何ですか?

日本酒を炭酸水で割る飲み方です。基本は日本酒1:炭酸水2で、度数は約5%になります。

日本酒の炭酸割りに名前はありますか?

決まった名前はなく、「日本酒ハイボール」「サケハイ(酒ハイ)」「日本酒ソーダ」などと呼ばれます。柑橘を添えたものは「日本酒スプリッツァー」と呼ばれることもあります。

どんな日本酒が向いていますか?

生酒・純米吟醸・夏酒・原酒などフレッシュで香りのある酒です。熟成酒や燗向きの山廃は向きません。

割ると度数はどのくらいになりますか?

15度の日本酒なら、1:1で約7.5%、1:2で約5%、1:3で約3.8%が目安です。

炭酸水は何を使えばいいですか?

無糖の強炭酸がいちばん失敗しません。サイダーなど甘い炭酸飲料は甘さが重なるので、使うなら日本酒を少なめにしてください。

日本酒の割り方はほかに何がありますか?

水割り・お湯割り・ロック・ハイボール・スプリッツァーなどがあります。度数を下げたいなら水割り、温まりたいならお湯割り、香りを足したいならスプリッツァーが向きます。

レモンを入れても良いですか?

おすすめです。レモン・ライム・柚子などの柑橘を軽く搾ると、香りが締まって食事に合わせやすくなります。

初心者でも楽しめますか?

むしろ初心者向けの飲み方です。度数を下げられて、炭酸で飲みやすくなります。

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出典・参考情報

おわりに

日本酒ソーダ割り(炭酸割り)は、日本酒1:炭酸水2で作る爽快な飲み方です。度数は約5%とビール並みになり、生酒や純米吟醸、夏酒との相性が抜群です。冷やした無糖の強炭酸を静かに注いで縦に1回だけ混ぜる。まずはこの基本から試して、季節の酒や自分好みの比率を見つけてみましょう。