出羽燦々 (でわさんさん) は、山形県が 1985 年から 12 年かけて開発し、1997 年に品種登録した山形県オリジナルの酒造好適米です。母に美山錦、父に華吹雪を持ち、やわらかな旨味と穏やかで華やかな香りの酒になるのが特徴。出羽桜・くどき上手・東光・上喜元・楯野川・十四代など山形の人気銘柄で広く使われ、県が定めた「DEWA33」の認証純米吟醸酒の原料米でもあります。「出羽」は山形の旧国名、「燦々」は太陽が降り注ぐように輝く未来への願いが込められた名前です。

「出羽燦々は何と読む?どんな酒米?」「山田錦や美山錦と何が違う?」「どんな味の酒になる?」「出羽燦々を使った有名銘柄は?十四代にもある?」「DEWA33 って何?」という疑問に、SIPORY編集部が答えます。この記事では、出羽燦々の読み方と基本データ、開発の経緯、酒質の特徴、山田錦・美山錦との比較表、代表銘柄の一覧、DEWA33 の認証制度、山形の他の酒米、料理との相性まで 1 ページにまとめました。

出羽燦々 早見表

項目内容
読み方でわさんさん
分類酒造好適米 (山形県オリジナル)
品種登録1997 年 (開発開始は 1985 年)
交配母: 美山錦 × 父: 華吹雪
主産地山形県 (県内の契約農家が中心)
酒質やわらかな旨味、穏やかで華やかな香り、軽やかでバランスが良い
向く酒純米吟醸、吟醸、純米大吟醸
認証制度DEWA33 (出羽燦々 100%・山形酵母・山形の麹菌を使った純米吟醸酒の認証)
代表銘柄出羽桜 純米吟醸 出羽燦々、くどき上手、東光、上喜元、楯野川、十四代 出羽燦々、山形正宗

出羽燦々とは?読み方と名前の由来

出羽燦々は「でわさんさん」と読みます。「出羽」は山形県と秋田県の一部にあたる旧国名、「燦々」は太陽が燦々と降り注ぐ様子を表す言葉で、山形の酒の明るい未来への願いが込められています。

1980 年代まで、山形の蔵が吟醸酒を造るときは兵庫の山田錦や長野の美山錦に頼っていました。「山形の米で山形の酒を」という目標のもと、山形県が 1985 年に開発を始め、12 年かけて 1997 年に品種登録したのが出羽燦々です。寒さに強く、山形の気候で安定して栽培できる吟醸向けの酒米として、県内の蔵に一気に広がりました。

→ 酒米の種類一覧 / 山形県の日本酒ガイド

出羽燦々の酒質の特徴

要素特徴
香り穏やかで華やか。りんごや白い花を思わせる吟醸香
味やわらかな旨味と軽やかさ。雑味が少なくきれい
口当たりなめらか。飲み飽きしない
温度冷酒〜常温。純米吟醸は 10〜15 度が目安
向く造り純米吟醸・吟醸。精米歩合 50〜55% で持ち味が出る

山田錦の「奥行きとふくらみ」、美山錦の「シャープな透明感」に対して、出羽燦々は「やわらかさとバランス」が持ち味です。山形の蔵が得意とする、きれいで香りの穏やかな吟醸酒に向いています。

山田錦・美山錦との違い

項目出羽燦々山田錦美山錦
産地山形兵庫が中心長野、東北
品種登録1997 年1936 年1978 年
系統美山錦 × 華吹雪山田穂 × 短稈渡船たかね錦の突然変異
酒質やわらかく軽やか。穏やかな香り奥行きとふくらみ。バランスの王道シャープで透明感
向く酒純米吟醸大吟醸から純米まで万能純米吟醸、純米
栽培寒さに強く山形で安定温暖な地域向き寒冷地向き

→ 山田錦とは? / 美山錦とは?

出羽燦々を使う代表銘柄

銘柄蔵元 (所在地)出羽燦々の酒の例
出羽桜出羽桜酒造 (天童市)純米吟醸 出羽燦々。出羽燦々を象徴する 1 本
くどき上手亀の井酒造 (鶴岡市)純米吟醸 出羽燦々。華やかな吟醸香
十四代高木酒造 (村山市)中取り純米吟醸 出羽燦々。入手困難
東光小嶋総本店 (米沢市)純米吟醸 出羽燦々
上喜元酒田酒造 (酒田市)純米吟醸 出羽燦々
楯野川楯の川酒造 (酒田市)純米大吟醸 (全量純米大吟醸の蔵)
山形正宗水戸部酒造 (天童市)純米吟醸 出羽燦々
栄光冨士冨士酒造 (鶴岡市)純米大吟醸 出羽燦々

ラベルに「出羽燦々」と米の名前が書かれている商品が多く、酒米名で探せるのがこの米の良いところです。価格は蔵や店で確認してください。

→ 山形県の日本酒ガイド / 東北の日本酒ガイド

DEWA33 とは?山形の純米吟醸の認証

DEWA33 (でわさんさん) は、山形県が定めた純米吟醸酒の認証制度です。出羽燦々を 100% 使い、山形酵母と山形の麹菌で仕込み、精米歩合 55% 以下で造った純米吟醸酒だけが名乗れます。「米・酵母・麹菌がすべて山形生まれ」という、山形の酒のアイデンティティを示す仕組みで、ラベルに DEWA33 のマークがある酒は出羽燦々の酒です。

山形の他の酒米

酒米登録特徴
出羽の里2005 年純米酒向け。旨味がありコストを抑えやすい
雪女神2015 年大吟醸向けの高精白に耐える米。山形の鑑評会出品酒に
酒未来・龍の落とし子・羽州誉高木酒造 (十四代) が育種十四代の限定酒に使われる

出羽燦々は純米吟醸、雪女神は大吟醸、出羽の里は純米と、山形は用途ごとに酒米を使い分けています。

出羽燦々の酒と料理の相性

やわらかく穏やかな酒質なので、だしや素材の味を生かした料理に合います。

  • 白身魚の刺身・山菜の天ぷら: 軽やかな純米吟醸を冷酒で
  • 芋煮・鍋料理: 醤油味の芋煮に、常温に近づけた出羽燦々の純米吟醸
  • 米沢牛・だだちゃ豆: 山形の食材と山形の米の酒
  • 寿司・和食全般: 香りが穏やかなので食事を邪魔しない

→ 日本酒と料理の相性 (ペアリング)

よくある質問

出羽燦々は何と読みますか?

「でわさんさん」と読みます。「出羽」は山形の旧国名、「燦々」は太陽が降り注ぐ様子を表します。

出羽燦々とはどんな酒米ですか?

山形県が 1985 年から開発し 1997 年に品種登録した酒造好適米です。母が美山錦、父が華吹雪で、やわらかな旨味と穏やかな香りの純米吟醸に向きます。

出羽燦々の酒はどんな味ですか?

やわらかく軽やかで、りんごや白い花のような穏やかな吟醸香があります。雑味が少なく飲み飽きしない味で、冷酒〜常温が目安です。

山田錦との違いは?

山田錦は奥行きとふくらみのある王道の酒米で大吟醸から純米まで万能、出羽燦々はやわらかさとバランスが持ち味で純米吟醸に向きます。産地も兵庫と山形で異なります。

十四代に出羽燦々の酒はありますか?

あります。十四代の「中取り純米吟醸 出羽燦々」は山形の酒米を使ったラインとして知られ、入手困難です。高木酒造は酒未来・龍の落とし子など独自の酒米も育種しています。

DEWA33 とは何ですか?

出羽燦々 100%・山形酵母・山形の麹菌・精米歩合 55% 以下で造った純米吟醸酒に山形県が与える認証です。ラベルのマークで見分けられます。

まとめ

  • 出羽燦々 (でわさんさん) は山形県が 1997 年に登録したオリジナル酒米。美山錦 × 華吹雪
  • やわらかな旨味と穏やかな香りで純米吟醸向き。山田錦のふくらみ、美山錦の透明感と比べて「バランス」が持ち味
  • 出羽桜・くどき上手・東光・上喜元・楯野川・十四代など山形の人気銘柄が使う。ラベルの米名で探せる
  • DEWA33 は出羽燦々 100% の純米吟醸の認証。山形は雪女神 (大吟醸)・出羽の里 (純米) と酒米を使い分ける

なお、20 歳未満の方は飲酒できません。

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出典・参考情報